メタバース原野商法とは?
現実世界では土地や不動産の数は有限であることから、土地の取り合いや地域格差など、さまざまな問題が生じます。
一方、デジタル技術やAI技術が発展したことにより、近年では仮想空間やメタバースといった言葉を耳にするようになりました。
メタバースでは現実と同様に土地などが用意されていますが、そこでも原野商法が行われているのです。
本記事では、メタバースやメタバース原野商法とはどのようなものなのかについて解説します。
「メタバース」とは?
メタバースとは、コンピューター内で構築された、3Dの仮想空間やそれらに関連するサービスを指します。
テクノロジーの進歩により近年構築されたものであり、耳にしたことがある大企業や流行病などにより普及しはじめました。
一例として、Meta社(旧名:Facebook)がメタバースの構築に注力すると表明しています。
メタバース上ではリモートワークやオンライン会議、パーティといった、現実世界でも行われていることが実施されているのです。
ビジネスにおいては取引記録を過去から1本の鎖につなげる技術である、ブロックチェーンによって仮想通貨が流通しています。
また、デジタルコンテンツの所有権を表明するNFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)が登場したことで、ビジネスにも拍車がかかりました。
これらの技術は、メタバース内で価値と所有権を確立できることから、大規模な経営活動を可能にしています。
下記はメタバース上でできることの一例です。
ゲーム、ほかのユーザーとの交流
イベントへの参加・主催
部屋や世界の構築
世界の探索
NFTの売買
Eコマース・サービスのやり取り など
上記以外にも、現実世界では実施できないようなビジネスを展開するような企業が徐々に増えてきています。
メタバース原野商法について
現実世界における原野商法は、価値がない不動産を価値があるようにうたい、消費者から金品をだまし取る悪質商法です。
バブル期の頃に横行していた原野商法は、現在は二次被害という形で多くの消費者を苦しめています。
残念ながら、メタバース上においても原野商法は存在しているのです。
現実世界と同様に、「今買っておくと、将来何倍にもなる」「この一帯の土地は、○○社が目を付けている」といったうたい文句で消費者に近寄ります。
しかし、実際には紹介された土地は誰も目を付けておらず、いつまでたっても価値が上がらないまま時間が過ぎてしまいます。
メタバースという、近年確立された技術であることから不透明な部分が多いため、だまされてしまう人は多いのでしょう。
特に、メタバースと関連付けて仮想通貨の高騰も詐欺のうたい文句として使われているため、簡単に信用してはいけません。
メタバースは処分ができない
2024年現在、メタバース原野商法によって取得した負動産を処分してくれる業者は、ほとんど見受けられません。
近年普及したとはいえ、発展途上の技術であるうえに、処分後の活用方法や処分先が見つかりにくいのです。
そのため、メタバース原野商法に遭わない、むやみに人の話を信用しないことが重要になります。
特に、横文字を多用してきたり、「儲かる」ことを強調してきたりするような人は要注意です。
現実・仮想空間に限らず、自分の資本は自分で守ることが重要であり、そのためにはさまざまな知識を得なければなりません。
おわりに
本記事では、メタバースやメタバース原野商法について解説しました。
メタバースとは、コンピューター内で構築された、3Dの仮想空間やそれらに関連するサービスを指します。
メタバース原野商法はメタバース上にある無価値な土地を、価値があるようにうたって消費者から金品をだまし取る詐欺です。
原野商法に遭わないためには、むやみに人の話を信じないことが重要になります。
最新技術に触れる際には、事前に入念な下調べをしておきましょう。
この記事を書いた人
リゾート・バンク コラム部
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