別荘地は地震の避難所にならない

日本は諸外国からしばしば「地震大国」と表現されることがあるほど、地震が発生しやすい土地です。
地震単体でも建物の倒壊や地盤沈下などの脅威がありますが、津波や土砂崩れといったさまざまな二次被害を生むケースも珍しくありません。
そのため、避難も目的として別荘地を購入しても、実際には避難に使えない可能性もあります。
本記事では、所有している別荘地 は地震の避難所にならない可能性が高い理由について解説します。
日本で発生する地震について
日本列島は4つのプレートが交わる地点に位置しており、年間を通じて多くの地震が発生しています。
気象庁によると、2021年には震度1以上の地震が1,800回以上観測されており、なかには震度5以上のものも含まれます。
このように、日本では頻繁に地震が起きることから、居住地や別荘地などの地震リスクについて入念に調べておくことが重要です。
地方の別荘地は都市部と比較すると地震情報が得られにくい傾向にあるため、信頼できる情報の発信源は押さえておきましょう。
地震の二次被害

こちらでは、地震の二次被害に含まれる災害をご紹介します。
土砂崩れ
地震によっては山間部や傾斜地で地盤がゆるみ、土砂崩れが発生するリスクがあります。
別荘地が山林や丘陵地にある場合、土砂崩れにより建物が流されたり、道路が封鎖されたりといったリスクが考えられます。
火災
地震によってガス漏れや電気設備のショートなどが発生した場合、建物や別荘地を火災が襲う可能性があります。
都市部と比較すると別荘地周辺では消火に関する設備が不十分であることが多く、近隣にも被害をおよぼす可能性が考えられます。
津波
海沿いに位置する別荘地では、地震による津波のリスクが付きまといます。
津波警報が発令された場合は迅速な避難が求められますが、孤立した別荘地ではすぐに避難できないことがあります。
その別荘地、危険かも?

下記にて、危険とされる別荘地の特徴をご紹介します。
アクセスの困難さ
多くの別荘地は都市部から離れた場所に設けられていることが多く、災害時にアクセスが困難になることがあります。
道路が封鎖されてしまった場合、救助や支援が遅れる可能性が高いです。
地盤の弱さ
自然豊かなエリアは都会からの喧騒から離れられる一方、地盤が安定していない場合があります。
地盤が弱い別荘地の場合、土砂崩れの際に建物や土地などすべてを巻き込んで流してしまう可能性があるため、危険といえます。
インフラ設備の脆弱性
別荘地では都市部ほど電気や水道、ガスといったインフラが整備されていないことがあります。
地震後にライフラインが途絶えると生活が困難になるため、避難所としても機能しなくなる可能性が高いです。
周辺環境のリスク
別荘地が森林や川沿いにある場合、地震による倒木や河川の氾濫といったリスクが付きまといます。
また、近隣に大規模な土砂崩れの危険がある斜面が存在する場合、命に関わる被害を受ける可能性もあります。
このように、自然に囲まれた別荘地にはさまざまなリスクが付きまとうため、避難所として活用することが難しい場合があります。
避暑地やバカンス目的で購入したとしても、利用頻度が少ない場合はムダな出費が発生し続けます。
そのため、不要と判断したときは、早めに処分しておくことをおすすめします。
おわりに
本記事では、別荘地が地震の避難所にならない可能性が高い理由について解説しました。
日本は4つのプレートが交わる地点に位置しており、年間を通じて多くの地震が発生する国です。
大きな地震が発生した場合、土砂崩れや火災、津波といった被害を巻き起こす可能性があります。
下記のような特徴を持つ別荘地については地震および二次被害を受けるリスクが高いため、危険といえます。
アクセスの困難さ
地盤の弱さ
インフラ設備の脆弱性
周辺環境のリスク
いざというときのために、避難経路および避難場所は必ず確認しておきましょう。




この記事を書いた人
リゾート・バンク コラム部
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